NCT 127 NEOCITY : JAPAN 'THE UNITY' メモ(抽象)

 

音楽を聴いているときも、音楽が作られた瞬間と今ここにいる私が同じ場所にいることが不思議に思えたり感動したりして、不意に覗く過去も今ここで放ち直す光も自分にしか訪れないものだなあと思うけど、普段画面の向こう海の向こうにいる人たちが同じ空間にいるという体験は何度過ぎても慣れるものではない。

うねるような熱と空気で音楽と自分が一つになったような感覚に溺れて身体の中で沸騰するものを感じながら、中心で踊るイリチルはどこか時が止まってるようにすら見えて、その冷ややかさはやっぱりイリチルだけのものかもしれないと思った。イリチルの踊りにはどんな言葉も当てはまらなくて嬉しかった、言葉と身体は常に繋がっていて常に断たれているから。内側でもつれる心もはるか先へ行ってしまう身体もすべてコントロールすることはできなくて、それが音楽の上で暴れているのは救いでもあるかなと思った。

メントを聞きながらSamphaの「Spirit2.0」を思い出していた。波は、光は、愛は、魂は君を捕まえる。信仰は、友情は、時間は君を捕まえる、閃光はきっと僕らを捉える。イリチルの音や光や踊りが私の肌を走るのを感じられた唯一無二の瞬間はきっと身体に刻まれ続ける。誰にもわからない自分だけの瞬間だった。あとジョンウが可愛かった。