例年以上にあっという間に過ぎ去った一年だった。歳を重ねるごとに、少し前の自分が何をしていたかを思い出せなくなっていく。それだけ今に集中しているということでもあるのだろうが、しかし過去との断絶を感じずにはいられず、その度に心を寒い風が通り過ぎる。
今年のKPOPは私にとって、なんというか、別の世界にあるといった感覚が強くあった。良い曲はたくさんあったが、しかし同時に「良い曲」という範疇を超えないものだった。それは私の受け取り方が変わったからであり成長の証でもあると思うのでまあ、そんなには気にしてない。寂しくはあるけど。
何の話!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!???!??!?!?!?!?!?!????
ずっと
Talk That Talk - TWICE
しょうもない逆張り精神でTWICEはあまり聴いてこなかったのだが彼女たちはずっとそこにいて私を見つめていたんだな……と強く感じさせられる楽曲だった。ステージ上の彼女たちは確かに私の方を見て歌っていて、そんな揺るぎないまなざしに無性に泣いてしまう。ステージ上で輝く彼女たちは本当に私の隣にいて、本当に私に向けて歌ってくれている……。そしてその姿はレジェンドとしか言いようがないのだった。
Nothing - Apink
長年の活動によって蓄積したものを軽々と乗りこなしている様が素晴らしく、特にウンジさんの身のこなしに完全に胸を撃ち抜かれてしまう。歌自体は恋人に別れを告げるよくあるものなのだが、やはり歳月を重ねることで現れるものがあると思っていて、そういう深み……のようなものをステージに見出すことができるのがKPOPの楽しみの一つかな〜と思う。
B'rave ~ a song for Matilda - Billlie
Billlieって少年ジャンプみたいじゃないですか?
タイトル曲ではないからかもしれないが、いわゆるポイントダンスのようなものがなく隊形も流動的に変化していくのがとても良かった。揺らぎというか、人と人の「間」に生まれるものを表現しているのかなとぼんやり。てかさ〜新人であるBilllieが"超能力を持った子ども"を題材に「大人は理解してくれないけど友達はみんなわかってる」と歌ってくれることの素晴らしさには思いを馳せずにはいられない。Billlieは日常に息づく「革命」を歌っているのだなあと。大サビの声が重なっては消えていくシークエンスなんかは息を呑んでしまう!曲も最高。
ミスティックさん、LOONAと公園少女を引き取ってください。
Drip N' Drop - MIRAE
ディープハウス。
ディープハウス。
ディープハウス……。
「君」という単語が恋愛や友人の話にも、世界の話にも、そして自分の話にも取れるのがいいですよね。まだ見ぬ新しい出会い、世界、ひいてはまだ見ぬ新しい自分へ無我夢中で飛び込んでみるという詞が素晴らしいのだが、それが爽やかなディープハウスに載せられていてもう〜〜〜ただただ感謝しかない。「雨の中に僕を連れて行って」と。たとえ行き着く先が楽園ではないとしても歩みを止めないと。もうこれがすべてですから。
Glitch - Kwon Eun Bi
マスターピース!2022の最高傑作。
「私はグリッチ、あちこちに現れては消える」と歌うその生命の気高さに目眩がしてしまう。自らを「バグ」と歌ってみせる力強さ、分裂し、消滅し、自分の好きなように現れる。そしてガラージにヴォーギング。もうこれがすべてですから。ただただ圧倒的で、まさにperfect bitchでした。本当にありがとう。
Lullapye - Lil Cherry
NFTの何か?マジでわかってないけど何かのOST。詳しくは自分で調べてください。
詞に意味があるのか(私が読み込めていないのか)わからないが確かに私を抱きしめてくれた、救いとなって私を包み込んでくれた曲。夜眠れないときによくこれを聴いていた。
順不同。全部KPOPなのはたまたまです。てか今年なんかやっぱ微妙ですよね?なんか…………。
愛しているが特に書くことがなかった曲たち。
Fire Alarm - NCT DREAM
Bang Bus - 250
Heartburn - SUNMI
Summer - Paul Blanco
VEIL - LIM KIM
Fight Inside - AIMERS
Higher - FIFTY FIFTY
Love Song - Kim Oki
Atarashi Karada - Dove
タペタ - ウ山あまね
そして、今年素晴らしかった人たち。
今年デビューしたソロアーティストのCoconaさん。どの楽曲も驚くべきクオリティを保っており……。
特徴的な声がR&B調の楽曲にマッチしていて完全に虜に。以前ストーリーにEXOのMonsterのリミックスを載せていて最高最高最高だったのだがそれもいつかサンクラとかにあげてくれるといいな!
また昨年リリースされたLeeHiの最高曲Red Lipstickの制作に携わっているなどもう本当に信頼しかないアーティスト。今年のベストアクト。
○
また、去年の9月下旬にアンビョンウン客演曲でデビューした(あってますか?)b!niさん…。
b!niさんも本当に信頼のアーティスト。今年は1〜2分しかないシングルを4枚出した後にそれらをまとめ繋ぎの曲を入れた10分しかないフルアルバムを出すというよくわからないことをしていたがそのシングル4曲がとにかく最高!꼬리고기なんかは2stepぽくて(あってますか?)オールマイティな才能を発揮している。今年のベストアクト2。
来年は逆張りで10分ぐらいのシングル出しまくってくれないかな〜。
今年はアルバム単位で好きなものが多かった。
○ ほぼゆめ - Kabanagu
人生だなと思う(バカの感想)。歌詞は抽象的で音楽は破壊的で、しかしすべてが有機的に繋がって一つの物語を編み上げている様は「人生」と言うほかなく。ソリッドさと柔らかさの揺らぎがほぼ夢のような。
○ Coloriyo - Cwondo
知っているようで知らない風景のような、静寂と破裂が同居し、緊張の中に安らぎが息づいている。知らない、知っている風景。
○ 日の当たる場所にきてよ - 宇宙ネコ子
私は音に溶け込むことができる音楽が好きなんだなと改めて。風がカーテンを揺らしているような感覚になるアルバム。2022年のリリースで一番好きだ〜〜。
○ forms - butasaku
過去は過去にしか存在しないことはわかっているけど、今私にある思い出を抱きしめて、過去が私に息づいていることを願って、今を見つめて、この一歩が未来を形作ることを信じてがむしゃらに前へ歩き出す、諦念の中にそんな力強さがあるアルバム。
○ 笑う光 - 耳中華
前作に比べてとても実存的で思わず叫びそうになった。インタビューで「言葉に景色を借りてくる感じ」と仰っていたのにいたく感動して、こんなにも言葉の力を信じている人が創作活動をしてくれているのは感謝してもしきれないことだなあと。聴くたびに泣きそうになる光!
○ side_effects+. - illiomote
急ぎで会おう……とりま会おう……
私が言えることは特に無いのでインタビューを見ていただければいいんですけど、とにかくかっこいい。救われない空白にするっと入り込んで満たしてくれるアルバム。人生なんですよね、音楽って。
○ ukabubaku - パスピエ
パスピエは聴こう聴こうと思いながらなかなか手が出せていなかったのだが、後悔!!
凄まじい強度のポップスの連続。濃密な生の香りに眩暈がする。とにかく凄まじいアルバム。
○ vs. - valknee
最高のEPをありがとーー!!私の葬式で流すので遊びに来てください。
○ Diver - Child Plate Peops
新潟の3人グループChild Plate PeopsによるEP。ハイパーな音像ながら"泥臭い"詞から見える等身大の姿が超クールなラッパー。
○ NOW NOW - Minsu
良いEPってこういうのを言うんだと思います。Minsuさん、永遠に。
○ But For Now Leave Me Alone - pH-1
初めから終わりまで気持ちよすぎる!2stepまで本当にありがとう。
pH-1さん、音楽って…………………………………
いいですよね。
○ Moodswings In To Order - DPR IAN
一編の映画のようでとてもかっこいい。
DPR IANさん、音楽って…………………………………
いいですよね。
○ Be Yourself - JAY B
JAY Bさん、音楽って……。
音楽を聴く喜び!生活にリズムが息づいていることは本当に嬉しい。
○ cupola - 東京○X問題
音楽と人生のアルバム。自分だけの世界が絶望に潰されないように守る。私にはそれだけ。
入れるか迷ったけど入れなかったアルバム
PPONG - 250
COMI - iiso
Names - Yozoh
Love Flower - Kim Oki
town without sky - Telematic Visions
卵 - betcover!!
女2人でドーベルマン盗んだ事件最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!